2011年11月26日

海南神社面神楽 湯立て


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海南神社面神楽 湯立て

竈(かまど)の神、荒神様が里人に悪さをする邪神 、山の神を退治する物語。

ある時荒神様は、里人を大勢集められ、近々山の神が里に下りて来るので大釜に水を張り竈に火を点じ湯を沸かす様指示する。

山の神が里に現れ湯沸しの湯を視ていぶかり、里人を呼び尋ねようとする。里人は山の神を怖がって近づかないが、やがて里長が意を決して側に寄った。山の神、「あれは何か」。里長「あれは山の神を懲らしめる為のもの」。山の神は驚き、何度となく里長に荒神様との間を行き来してもらい、執り成しを請うが許されず、怒りだした山の神は竈を壊しにかかった。

様子を視ていた荒神様は、竈の前に立ち御幣を振り、静かに湯を掻き回し手を入れて頷き、山の神に向かい「熱くないのでお前も入れてみろ」。云うことを聴かないが山の神は、とうとう里人に退治されてしまう。

posted by bonso at 18:27 | Comment(0) | 海南神社面神楽 神奈川

海南神社面神楽 鵜葺草(うがや)


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海南神社面神楽 鵜葺草(うがや)

鵜葺草とは、鵜の羽で葺(ふ)いた産殿(うぶや)の事。

天孫瓊々杵尊(てんそんににぎのみこと)の子、火遠理命(ほおりのみこと)と海神天綿津見神(おおわたつみのかみ)の娘、豊玉比女(とよたまひめ)との祝言から物語は始まる。下女の「おかめ」と下男の「もどき」が部屋を掃除し、いよいよ祝言の場。火遠理命と豊玉比女が現れ杯事を行う。豊玉比女祝いの舞の最中に、にわかに産気づき産殿に入る。この時、決して産殿を覗かぬよう夫の尊に云うが、尊はこの約束を破り産殿を覗いてしまった。その為魔物が現れ、尊は魔物に矢を放つも、自分で射た矢が逆に己の胸に刺さり亡くなってしまう。これを「返し矢」という。

子供の方は無事に生まれ、「もどき」がおぶって引っ込みとなる。

日向朝廷第三第天津日高日子波限建鵜葺草不合尊(あまつひだかひこなぎたけうがやふきあえずのみこと)となる。

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海南神社面神楽 岩戸開き


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海南神社面神楽 岩戸開き

大神が岩戸に隠れた為、世の中がまっ暗になり、困った八百萬(やおよろず)の神々は天の安河に集まり相談の結果、岩戸の前で常世の長鳴鳥(ながなきとり)を鳴かせ儀式を行った。

最初に神楽の舞台に出られ道案内にたつのは、高天原一の知恵の神、思兼命(おもいかねのみこと)であるが、海南神社面神楽では猿田彦命(さるたひこのみこと)になっている。
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海南神社面神楽 醜面(しこめん)


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海南神社面神楽 醜面(しこめん)

初めて海南神社面神楽に触れた、この時の写真はまだネガで撮影しています。あれから二度、面神楽に足を運びましたが、この「醜面」の上演には当たっていません。もう一度じっくり撮影してみたい演目です。

醜面

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海南神社面神楽 醜面(しこめん)


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海南神社面神楽 醜面(しこめん)

踊りながら面を変えることから、変わし(かわし)面ともいう。この踊りの本当の題名はみにくいおんなと書く醜女(しこめ)、又はみにくいおもてと書く醜面(しこめん)のどちらかと思われる。

これは昔、三崎の地が貧しい漁師町の為、先祖に当たる人々は読み書きも充分に習っておらず、故に「字」の持つ意味が理解できず生じたもの。

鏡が非常に高価な物であった時代、一人の公家が立派な鏡を持っていた。ある時、是非鏡を見せて欲しいと若い女が訪ねてきた。公家が断ると、女は手練手管を用いて自分のものにしようとするが、公家が動ぜぬ為女は怒り出し、力ずくで鏡を奪い取る。

自分の姿がどれほどに美しいかと女が鏡を覗いたところ、そこには欲望の為心根にも況して鬼女に変じてしまった自分の姿があった。
(海南神社面神楽番組表より抜粋)


番組表の解説から、過ぎし昔の習俗が偲ばれます。海南神社面神楽以外の、他の場所でのお神楽にはこの演目は存在するのでしょうか?

醜面

posted by bonso at 18:21 | Comment(0) | 海南神社面神楽 神奈川

海南神社面神楽 大江山


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海南神社面神楽 大江山

羅生門の続き。大江山の鬼退治で活躍の、源頼光四天王の一人、坂田公時(さかたのきんとき)。マサカリ担いだ足柄山の金太郎が、この人です。

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海南神社面神楽 羅生門


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海南神社面神楽 羅生門

渡辺綱の乳母に化けた茨木童子。綱に眠りの術を掛け己(おのれ)の腕を奪って行く。

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海南神社面神楽 羅生門


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海南神社面神楽 羅生門

お伽草子を面神楽にしたもの。

羅生門とは奈良の平城京、京都の平安京の正門の事。

昔、京の都、羅生門に夜な夜な妖怪が現れ、若い娘を攫(さら) って行くとの事で、これをみかねた、時の武家の棟梁源頼光は家来で摂津国は渡辺党の当主、渡辺綱に命じ羅生門の警備をさせた。或夜の事、警備に就いていた綱はいきなり何者かに肩を掴まれ咄嗟(とっさ)に腰の太刀で薙(なぎ)払った処、鬼の片腕が落ちており、それは伊吹山に住む茨木童子(いばらきどうじ)の左腕だった。そして後日、綱の乳母に化けた茨木童子が訪ね来て綱に眠りの術を掛け己(おのれ)の腕を奪って行く。

(海南神社面神楽番組表より抜粋)

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海南神社面神楽 大蛇退治


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海南神社面神楽 大蛇退治

高天原を追われた須佐之男命は出雲国の肥河(ひのかわ)の川上なる鳥髪の地に降られ、おりしも川上から流れる箸を見て、上へとのぼって行くと、泣きながら来る老人と娘に出合う。「その方何者」なるかと尋ねたところ、私は足名椎(あしなつち) 、娘は櫛名田媛(くしなだひめ)と云い、もとは八人の娘があるも、八岐大蛇(やまたのおろち)に喰われて今はこの娘唯一人残りました。須佐之男命はこれを聴き考え、私が大蛇を退治しよう、お前は急ぎ酒を作り運ぶようにと指示する。

踊りは足名椎の酒瓶(かめ)運びに移り一つの見世場となる。瓶が運ばれると二疋の大蛇現れ、痺(しび)れ薬の酒を喰い酔い潰れたところに須佐之男命現れこれを退治する。大蛇の腹を切り裂いたところ、一振りの剣が出て来た。これが後に三種神器となる天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)である。

須佐之男命はこの後、櫛名田媛を妻に貰い受け終演。

(海南神社面神楽番組表より抜粋)

posted by bonso at 18:16 | Comment(0) | 海南神社面神楽 神奈川

海南神社面神楽 勘当場


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海南神社面神楽 勘当場

ドガッ バキッ! このきたならしい阿呆がァーーッ!!

皮を剥いだ馬を機屋(はたや)に投げ込み、機織女を死なせてしまったスサノオ。これまでスサノオを庇ってきたアマテラスはついにブチ切れ、スサノオに襲い掛かった。

慌ててアマテラスをなだめに入るツクヨミ。

注)無言劇なので、台詞はありません(笑)。

勘当場

posted by bonso at 18:13 | Comment(0) | 海南神社面神楽 神奈川

海南神社面神楽 勘当場


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海南神社面神楽 勘当場

須佐之男命(すさのうのみこと)が不浄を忌む機屋(はたや)に、逆剥(さかはぎ)した班馬(ぱんば)を落としたがため機織女が亡くなり、怒った姉の天照大神が天の岩戸に隠れてしまう場面。

間に入って詫びる神様と、高天原を追われる須佐之男命との、絡みが見世場で難しく「べテラン」級が演じるのが特徴。

面神楽では詫びに入る神を伊邪那岐命(いざなぎのみこと)としているが、これは大神の弟で、須佐之男命の兄にあたる月読命(つきよみのみこと) が正しいのではないかと思われる。

(海南神社面神楽番組表より抜粋)

勘当場

posted by bonso at 18:11 | Comment(0) | 海南神社面神楽 神奈川

海南神社面神楽


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三浦市海南神社面神楽「羅生門」より、渡邊綱。

2011年11月13日(日)、14日(月)、他。海南神社面神楽の撮影を楽しんできました。こちらのカテゴリで各演目のダイジェスト的な紹介をし、別に演目毎にページにしましょう。

海南神社演目

勘当場
醜面


面神楽は、三崎の海南神社に伝わる神事で、主として日本の神話を演じる仮面黙劇で、神代神楽、里神楽ともいわれる。

海南神社面神楽は、国固め(御幣の舞)に始まり、ちのり(千鳥)、浦島太郎、桃太郎、三人和合、恵比寿の舞、大江山、湯立、黒面(三番叟)、醜面(彦面)、鵜葺草(うがや)、花坂爺、猿蟹合戦、舌切雀、宝剣取り、種まき、羅生門、天狗の舞、獅子舞、勘当場、大蛇退治、岩戸開き等、二十五座がある。

なかでも「恵比寿の舞」は、海上、漁業の守護神である恵比寿様が大鯛を釣り上げる舞で、漁の安全と大漁を願うもので、昔から「漁神楽」として、不漁の時に頼まれて舞い、漁があると「礼神楽」として舞われ、猟師町の素朴な心が表れている。
(海南神社面神楽番組表より抜粋要約)


関東のお神楽を、まだあまりたくさん見物したわけではありませんが、海南神社面神楽は、個人的に関東で最も印象深いお神楽です。九州にいた頃、地元の民俗芸能を百件近く写真撮影し、'96年から2000年までお神楽カレンダーの撮影を担当させて頂いていました。そうして、神社は私の写真のホームグラウンドとなりました。

上京して数年も経った頃、そろそろどうしてもお神楽が懐かしくなり、インターネットで調べて初めて関東で接したお神楽が海南神社面神楽でした。

それまで知っていた地元大分のお神楽とは全く個性の違う内容のお神楽がとても面白く、すぐに大好きになりました。具体的に、どういう部分が違うといいますと、まず九州大分のお神楽は「神楽舞」そのもので、お囃子に合わせて舞を舞うものなのですが、海南神社面神楽は「仮面黙劇」と番組表にもある通り、演劇性がより強いものとなっています。

後々いくつか関東のお神楽を楽しむ内に、能や狂言の要素が取り入れられた「江戸の里神楽」の特徴なのだと知りましたが、この演劇性の高さのお陰で、九州時代にはまだ気づかなかった、お神楽が表現している神話の「物語」が理解され、よりお神楽を楽しめるようになりました。

大きく違う点がもうひとつ。お神楽といえば、ヤオヨロズの神々に捧げる神話の舞とばかり思っていましたが、「羅生門」「大江山」「浦島太郎」など、民話の物語が海南神社面神楽では演じられていた事でした。ところでここで凄く個人的な事なのですが、「羅生門」に出てくる、鬼の茨木童子の片腕を切り落とした "あっちあられん豪傑" 渡辺綱は、私のご先祖様なもので、こんなところでご先祖様にお会い出来たと・・それも海南神社面神楽が好きになった理由のひとつでした(笑)。

漁師町という事で、「恵比寿の舞」や「浦島太郎」が大事にされているところも、地域に伝わってきた歴史に深く感じ入る部分でしたね。
posted by bonso at 18:06 | Comment(0) | 海南神社面神楽 神奈川