2013年05月05日

岩戸開き 海南神社面神楽

amaterasu2111.jpg

「岩戸開き」

高天原での弟スサノオの乱暴を嘆いたアマテラスが、天岩戸に身を隠してしまい、世界は太陽のない真っ暗な闇となってしまう。知恵を絞った八百万の神々が岩戸の前でどんちゃん騒ぎを行い、アマテラスの気を引き、顔を出したアマテラスを外に引き出します。

太陽神アマテラスが岩屋戸から姿を現し、世界は元の明るさを取り戻しました。



「岩戸開き」は、数十番もあるお神楽の演目の中でも「八岐大蛇退治」や「天孫降臨」と並んでその日の神楽奉納の終わりに舞われる事が多い、主だった演目ですね。


海南神社面神楽 岩戸開き

大神が岩戸に隠れた為、世の中がまっ暗になり、困った八百萬(やおよろず)の神々は天の安河に集まり相談の結果、岩戸の前に集まり、常世の長鳴鳥(とこよのながなきとり)を鳴かせ色々な事をします。

舞台は、まず最初に出られ道案内にたつのが高天原一の知恵の神、思兼命(おもいかねのみこと)ですが、当、海南神社面神楽では猿田彦命(さるたひこのみこと)になっています。次に出るのが布刀玉命(ふとだまのみこと)、御幣の舞を踊る。次が藤原氏の祖になる天皃屋根命(あめのこやねのみこと)、榊の舞を踊る。玉祖命(たまおやのみこと)、剣の舞、伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)、扇の舞、天鈿女命(あめのうずめのみこと)、笹を持って狂い踊り、外の騒ぎに大神そっと岩戸を開けられます。これを見ていた手力男命(たじからおのみこと)、太刀を持って岩戸を開けます。

この場が手力男命の見世所で在ります。

天照大神が岩屋戸より出られ、神々を連れ舞台を一巡し、面神楽幕引きとなります。

(海南神社面神楽番組表より)



amaterasu8341.jpg

日本の最高神、太陽の神、天照大御神。


amaterasu2136.jpg

導きの神、猿田彦命(さるたひこのみこと)。

サルタヒコの登場は古事記神話では「天孫降臨」の段であり、「天岩戸開き」のはるか後となりますが、海南神社面神楽ではオモイカネノミコトの代わりとして登場します。お神楽による神話伝承のローカルな違いを味わうのも、お神楽見物の楽しみのひとつですね。


futodama8240.jpg


布刀玉命(ふとだまのみこと)。御幣の舞を舞う。

祭祀を司る祝詞の神。


amenokoyane8251.jpg

天児屋根命(あめのこやねのみこと)、榊を手に舞う。

※海南神社面神楽番組表では天皃屋根命と表記

祭祀を司る祝詞の神。中臣連の祖神。中臣鎌足を祖とする藤原氏の祖先の神。


tamaoya2040.jpg

玉祖命(たまおやのみこと)、剣の舞。

三種の神器、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を作った神。


isikoridome8297.jpg

伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)、扇の舞。

三種の神器、八咫鏡(やたのかがみ)を作った老女神。


uzume2022.jpg

天鈿女命(あめのうずめのみこと)。笹を手に舞う。

芸能の神。天岩戸開きの際、性器を丸出しにした舞いで神々の笑いを誘い、アマテラスの心を捉えた。アメノウズメの舞いは、神楽の祖とされる。


tadikarao2149.jpg

天手力男命(あめのたぢからおのみこと)。太刀を持ち舞う。

力の神。


tadikarao2412.jpg

楽しそうな外の騒ぎに気を引かれ、アマテラスは天岩戸を細く開け様子を伺う。そこを捉えたタヂカラオが岩戸を開け放ち、アマテラスを引き出した。


「岩戸開き」で活躍する神々は、後の天孫ニニギノミコトの高天原から葦原中つ国への「天孫降臨」の際にも登場します。

フトダマ、アメノコヤネ、タマノオヤ、アメノウズメ、イシコリドメは、ニニギノミコトのお供の五伴緒神(いつとものおのかみ)として。またタヂカラオは、オモイカネ、アマノイワトハケと、三種の神器(八尺瓊勾玉、八咫鏡、天叢雲剣)の警備する役割として随伴しました。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。